真菰の葉酸は、人の細胞を助ける。

真菰に多く含まれる葉酸は、ビタミンB群に属する水溶性のビタミンで、細胞の生産や再生を助ける「造血のビタミン」とも呼ばれます。赤血球の生成やDNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進する働きがあり、体の発育に重要な栄養素です。

人体は、約60兆個の細胞から出来ています。葉酸は、この全ての細胞の働きを良くする栄養素となります。東洋医学における人体の内臓の分類法で「五臓六腑」があります。これは、身体の機能や生命活動のことを言います。肝臓、心臓、膵臓、肺、腎臓の五臓は、「気」「血」「精」など生命のエネルギーを貯蔵し、調整する役割を持つとされる内臓です。真菰の葉酸は、これらの臓器や器官の基となる細胞に栄養素を与え、心も体も丈夫にしてくれます。

五臓は、「気」「血」「精」など生命のエネルギーを貯蔵し、調整する役割を持つとされる内臓です。
●肝(かん)
気と血の流れを調節し、情緒や精神を安定させる。
現代医学の「肝臓」に相当する部分が多い。
●心(しん)
血液を全身に送り、精神や意識を司る。
現代の「心臓」と近いが、精神活動(意識や感情)を含む概念。
●脾(ひ)
消化吸収や血液を作る働きを持つ。栄養を全身に供給。
現代の「膵臓」や「消化器系」に近い。
●肺(はい)
呼吸を通じて気を取り込み、全身に循環させる。
現代医学の「肺」と一致する部分が多い。
●腎(じん)
生命力や成長・発育、生殖、骨や脳の健康を司る。
現代の「腎臓」と「ホルモン分泌系」に関わる機能を含む。
六腑は、物質の通路としての役割を持つ臓器で、主に「消化・排泄」に関わるとされています。
●胆(たん)
胆汁を蓄え、消化を助ける。
現代の「胆のう」に相当。
●胃(い)
食物を受け入れて消化する。
現代の「胃」と一致する。
●小腸(しょうちょう)
消化物から栄養を吸収。
現代の「小腸」と一致。
●大腸(だいちょう)
水分を吸収し、残りを便として排泄。
現代の「大腸」と一致。
●膀胱(ぼうこう)
尿を蓄え、排泄する。
現代の「膀胱」と一致。
●三焦(さんしょう)
身体の「気」を運ぶ管のような概念で、明確な物理的な器官ではない。
現代医学には対応する器官がなく、体液循環やホルモン分泌の調整を象徴する。

葉酸は、一日あたり240㎍

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」から

・成人
葉酸欠乏である巨赤芽球性貧血を予防するためには、赤血球中の葉酸濃度を305 nmol/L(140 ng/mL)以上に維持することが必要であると報告されている。この濃度を維持できる食事性葉酸の最小摂取量は、200 µg/日程度。そこで、200 µg/日を成人の推定平均必要量とし、その推奨量は1.2を乗じた240 µg/日とした。

・高齢者
食事性葉酸の消化管吸収率は、加齢の影響を受けないと報告されている。また、食事性葉酸の生体利用パターンは若年成人とほぼ同様であると考えられる。これらの結果より、65歳以上でも成人(18〜64歳)と同じ240㎍/日値とした。

・小児
小児については、成人(18〜29歳)の値を基に体重比の0.75乗を用いて推定した体表面積比と、成長因子を考慮した次式、0.75×(1+成長因子)を用いて算定した。

・妊婦
妊娠時は、葉酸の分解及び排泄が促進されるとする報告がある。また、通常の適正な食事摂取下で100 µg/日の狭義の葉酸を補足すると、妊婦の赤血球中葉酸濃度を適正量に維持することができたとする報告がある。これらから、100 µg/日を採用し、上述の相対生体利用率(50%)を考慮して、200 µg/日を妊婦の推定平均必要量とし、推奨量算定係数1.2を乗じて、240 µg/日とした。

真菰の葉酸は、330㎍/100g

葉酸330㎍/100gあります。食用野菜1位のブロッコリー120㎍の約2.8倍
更年期を迎える40代~50代の女性には、貧血予防、骨粗鬆症予防、動脈硬化のリスク軽減、うつ病対策などの健康効果が期待できます。
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